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文部科学省科学技術振興調整費「状況・意図理解によるリスクの発見と回避」
プロジェクト主催シンポジウム開催のお知らせ
自動車の安全確保には長年に亘り種々の工夫がなされてまいりましたが,事故率の大幅な低減には至っておらず,日本全体では事故発生件数は増大の一途をた どっています.事故のおよそ90%は運転者のエラーによると言われるものの,その背後には必ずしも運転者の責に帰すことができないような複合的に絡み合う 要因の存在が知られています.また,走行環境や運転者の状態に応じた適切な支援なしに自動車の安全を確保することは困難になりつつあります.
「状況・意図理解によるリスクの発見と回避」プロジェクトは,自動車事故の抜本的低減を目指し,交通状況とドライバの意図に応じた運転支援を実現する予防 安全型技術の構築を目標に,平成16年7月に発足しました.これまでにも,プロジェクトの狙いや成果をご紹介するために,シンポジウム,施設公開,技術交 流などを東京・つくばを中心に進めてまいりましたが,より多くの方々と交流を持つべく,札幌の地においてプロジェクト主催シンポジウムを開催させていただ くことになりました.
このシンポジウムにおきましては,研究成果のわかりやすい説明だけではなく,行政・事業者の方々からのご講演や,パネリストとフロアの方々を交えた討論もございます.自動車安全にご関心をお持ちの皆様にひろくご参加いただきたく,ご案内申し上げます.
研究代表者 稲垣 敏之
日時 平成18年8月1日 9:50−17:00
場所 北海道厚生年金会館 ウェルシティ札幌
プログラム (敬称略)
9:50−10:00 オープニングスピーチ 稲垣敏之(筑波大)
10:00−11:50 状況・意図の理解技術 コーディネータ:片井修(京都大)
10:00−10:20 状況の中での人の意図と機械の意図 稲垣(筑波大)
10:20−10:50 通常行動からの逸脱の検知赤松 幹之(産総研)
10:50−11:20 運転行動特性−初心者と熟練者との比較 小島 幸夫(科警研)
11:20−11:50 状況理解技術の基礎と応用 大津 展之(産総研)
13:00−15:15 事業用自動車の安全への取組み コーディネータ:上田 陽一(産業医科大)
13:00−13:30 北海道における事業用自動車の安全への取組み−行政の視点− 加藤 隆一(北海道運輸局)
13:30−14:00 大型トラック・バスの安全対策−事業者の視点− 會田 和紀(JRバス関東)
14:00−14:30 東名・名神における長時間運転行動データから見えるもの 赤松 幹之(産総研)
14:30−15:15 状況・意図理解によるリスクの発見と回避 稲垣敏之(筑波大)
ーヒーブレイク 15:15−15:30 (ポスター展示)
15:30−17:00 パネルディスカッション「事業用自動車の安全への課題と展望」 コーディネータ:稲垣敏之(筑波大)
パネリスト:赤松幹之(産総研)、大津展之(産総研)、加藤隆一(北海道運輸局)、川原茂(ニヤクコーポレーション)、小島幸夫(科警研)、蓮花一己(帝塚山大)
「状況・意図理解に基づくリスクの発見と回避」プロジェクト進捗報告会
13:00−15:00(第二部と同時並列開催)
状況・意図に応じた適応的機能配分原理 伊藤誠(筑波大)
状況・意図理解のための確率統計的手法とビデオサーベイランス 西田健次(産総研)
長距離運転行動データベースに基づくリスク評価技術 宇津木明男(産総研)
運転作業状態の推定技術 吉村健志(海技研)
運転員心身状態評価 塩見格一(電子研)
高齢者支援 関根道昭(交通研)
※ 各項目20分(15分発表+5分質疑)
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